鳥インフルエンザを追い払え、若菜粥
古くから1月7日には七草粥を食べて、疫病に備える風習があります。
粥に入れる菜を刻む時に歌うのが、
「唐土の鳥が日本の橋を渡らぬうちに七草ナズナでトントントン」という歌です。
これは地方によって少しずつ歌詞が異なりますが、
唐土の鳥は必ず入っているようです。
唐土というのは、昔の日本人にとっては、
中国やもっと遠い外国を意味したのですから、
今騒がれている鳥インフルエンザの経路を昔の人も知っていたのでしょうか?
驚きです。
さて、この粥、現在では、お正月料理の食べすぎ、胃もたれの解消の効果もあります。
如是庵では冬の間、お粥や雑炊をよく作りお出しします。
中でも若菜粥は無農薬のお米、自園に自生する摘んだばかりのセリを入れた
白と緑の美しいお粥です。
それにやはり出たばかりのふきのとうのふき味噌を添えれば、
もうこれ以上の贅沢で清らかな食べものは他に考えられません。
作って眺めて、味みて
「ああきれい」「ああおいしい」「ああしあわせ」と思わず、自賛してしまいます。
先日テレビで料理研究家の柳原一成さんが、
七草粥といっても無理に七種類を入れなくてもいい、一二種類でじゅうぶん、
その方がアクが少なくてずっとおいしい、とおっしゃっていました。
同感です。
皆様もどうぞお作りになって下さい。
葉は手に入りやすい大根葉、かぶの葉、自生しているはこべやセリ等、
一種類か二種類ご用意ください。
米1に対して、水5の割合で土鍋でトロトロとどうぞ。
関連記事